背徳の王宮

R18映画のため追記から感想。

 

稀代の暴君として知られる朝鮮王朝第10代国王・燕山君(キム・ガンウ)は、その異常な色欲を満たすため、国中の美女を王宮に集めるよう命じる。王の信頼を利用して実権を握ろうとする重臣イム・スンジェ(チュ・ジフン)は、1万人もの美女を強引に召集。女たちは生きるため“王の女”の座を目指し、官能の秘技を肉体に刻み込んでいく。なかでも謎の色香を秘めた娘ダニ(イム・ジヨン)に心惹かれたスンジェは、彼女に王の寵愛を独占させようと特別な教育を施していく…。

 

燕山君はキム・ガンウが演じていますね。
そのせいなのかはわからないのですが、完全に燕山君に食われた形で本来の映画の主人公重臣イム・スンジェ(チュ・ジフン)の存在感が薄くなってしまう…。韓国ではタイトルは「奸臣」ですし、映画の最初でも「稀代の奸臣の話…」とあおりが出るのですが燕山君の演技が迫力がありすぎて映画の卑猥さも受け入れられてしまうし悲愴さが漂う。

…その燕山君に冷徹になり切れない謎の演技。ちょっと最初見終わってよくわからなかったんですがあとで、主人公が重臣イム・スンジェだと知り納得しました。あとタイトル翻訳の謎とかで。
おもしろくはあったのですが、重臣イム・スンジェ(チュ・ジフン)の存在感をもっと強く(シーンがめちゃくちゃ多いのに薄い)という意味ではできなかったのかなと…。演技って難しいですね…