どうにもわたしは、男の人が苦手なのだと結婚して気づいた。女の人が少女であったころにあこがれるのは男の人に甘えられるのは少女の時である。
男の人と言うのは、いつも甘えたがりで認めてほしがりでいつも少年である。
女の人は知っていても自分だけが大人として生きていくという現実にぶつかってしまう。少女でいたいのに。わたしの男の人の欲しがる様や自分に向けられる少年の顔が苦手でたまらない。数時間たてば、女体をむさぼる獣になってしまう。
どうしてそうなってしまうのか。女には一生理解できぬと生きていくしかない。
話は別のところに移るが、わたしは散財家のようである。こんなところまで敬愛する森茉莉に似なくてもいいのに。そして片付けぬことで怒られている。
男の人は少女の世界を壊すから嫌いである。
少女が大切にしているものをガラクタ扱いする。お姫様を馬鹿にする。色気のない生き物である。こじらせた男は小説を書きナルシズムから抜け出さずにいる。
対して女の世界は肉欲的で、生活味にあふれ色彩に富み移りけなのも相まって多くの知識を蓄えていく。
一人の魅力的な女がこの世を去るのは神話世界がひとつ消えるのに等しい。
美しい女の神話世界をのぞいたわたしには男は退屈である。